選挙のニュースばかりだった

政治というのは大衆のため弱者のために為されるものですが、ただしかし「ポピュリズム」が「衆愚政治」なんて訳されてしまう現代においては、「大衆の意見に迎合していたら見誤る」というのも事実でありましょう。「それはネットとかSNSの話でしょ」というのもその通りですが、ネットやSNSで発信される意見にかかるバイアスというか係数というか、とにかくもはや無視できない大きさなのです。いまやリアルの意見に大きく影響を与えます。良くも悪くもそんな社会となりました。
気をつけないといけないのは、ネットもリアルも関係なく、どのような意見にも「バイアスや係数といったもの」がかかっているということです。もはや絶対値で認識することが困難になっていると思います。少なくともワタシ自身は、「バイアスや係数といったもの」を排除した時の最も大きな大衆の意見は何か、判断することができません。なのでもう「自分はどう思うか」に立脚することでしか世の中の物事の関係を認識することはできないと言えます。
自民党の総裁選のニュースを見ながらそのようなことを考えました。「バイアスや係数といったもの」を除外した時に大衆はどのような意見を持っていたか、が今でさえわからないのだから、時間が経ったところでより分からなくなるだけでしょう。
そう考えますと「政治は結果責任」とは言い得て妙ですね。しかし「政治は結果責任」という考え方こそ、「衆愚政治」という意味での「ポピュリズム」の台頭に寄与するものでしょうら、はっきり言って現代政治は悪いサイクルに入りつつあるのだなあということを強烈に認識するに至りました。
うーむ…もうすぐ選挙っスねえ。