タイパに対して否定的です

タイパタイパって、なんのこっちゃって思いながら読んだり聞いたりしてました。意味わからなくても不自由を感じないのは、これはひょっとしたら年取って不惑の境地に達したのかもしれません。
「タイムパフォーマンス」略して「タイパ」だそうです。たとえば、YouTubeを1.5倍速で視聴する的なやつか。なるなる。

「時短」「スキマ時間」「効率坊」などが類義語でしょうか。時代によって言い方が変わるものの、なにかしらニュアンスの近い言葉があるということで、世代を問わず永遠のテーマなんでしょうね。

なんか、むかしむかしは、たとえば音楽視聴といえば、2ヶ月に1枚くらいしかCDアルバム買わなくて(買えなくて)、おんなじアルバムを延々聞いてました。漫画もおんなじものを何回も読んだし、ドラマとかアニメもビデオテープが擦り切れるまで見てましたね。
そうするしかなかったからそうしてただけなんですが、消費できるコンテンツが溢れかえっている現代から振り返って思うことは、「あの時、あんなに自由だった時間は、いま一体どこへいったんだ!?」という思いであります。

効率を求め時間を惜しんで消費できるあらゆるコンテンツをシャワーのように浴びることで得られたのは、この世が如何に不自由で窮屈なのか、その実感。 選択肢が多いことが「自由」と同義なのかと思いきや、意外とそうではない。世の中の有名なサブスクサービスってそう考えたら、お金払って不自由を買ってるようなものじゃね?
世知辛いですねタイパって。