「不安に思うかもしれませんが、科学的に安全が担保されているので大丈夫です」
と言った場合、その裏には、厳密なロジックとそれを裏打ちする膨大なデータがあるものと思われます。それらを構築するのに要したコストは計り知れないわけですが、
「でも、そうは言ってもなんか不安だ。納得できない。納得できない理由を言語化するのは難しくて無理だけど、でも納得できない」
といった意見を覆すことはできないわけです。
そこにある問題は、科学の力で解決が見込まれるものではなく、個別具体的な適応課題であるからです。
個別具体的な適応課題である以上、関係者以外が口を出したところで誰も得をしない、外野がとやかくいうべきことではない、と思います。
しかしもう少し考えを進めてみますと、その問題に口を出す以上、いやむしろその問題を知った瞬間から、その人は強制的に関係者となり当事者となっているはずだと思います。

発信とか受け止めとか対話とか、いろいろなかなか難しいなと思った話。