問題解決能力

実験とかものづくりの現場とかで何かしらのトラブル等が起こったとして、

  1. 現象を把握し
  2. 原因を想定(モデル構築)し
  3. 検証を行い
  4. 対策を講じる(モデル修正)

というのが王道であろうかと思います。1がないことには始まりませんが、技術的な知見が多く得られるのは2や3のパートでしょうか。

さまざまな困難を乗り越えて、結果として4まで完遂してめでたしめでたし。
といくパターンは決して多くはありません。ケースバイケースではありますが、王道を完遂するためには往々にして多大なコストがかかります。そのコストをゲットするために消耗されるワタシのメンタル的な何かは、一度消耗されるとなかなか回復しないことが分かっています。
ということで、エンジニアとして細く長く賢く生きていくためには、1の後にいきなり4やっちゃいます。「え?原因が分からないと解決策出せないじゃん」なんてことはなくて、世の中の問題の多くは、現象さえ捉えることができていれば、回避する(解決ではない)方法は結構あるものです。技術的好奇心?ナニソレオイシイノ?

良く言えば、最小コストで最大効果を得ているわけです。悪く言えばただの「妥協」ですね。知見はたまらないし応用は効かないしで、一エンジニアとしては決して美味しくはありません。
ただこの「妥協」なるものもバカに出来なくて、そこに関係するあらゆる部署が何かしら納得があるような落とし所を見つけないといけないとなると、これはなかなか骨が折れる作業です。こうなってくるともう、純粋な学問寄りの技術的な問題でありながら、その解決手法としては「適応課題」に類するものであると言えます。主に管理職に求められるスキルになりますね。

思えば、大学を卒業しエンジニアとして就職してからこっち、学問的な何かを突き詰めるわけではなく、ひたすら他者とのあいだの「落とし所」を探し続けてきました。
エンジニアとしてはイマイチだったかもしれませんが、ひろくサラリーマンとしてはそれなりの問題解決能力(ザ・調整マン)を得てきたのではないか。
と、前向きに受け止めれるところまでを書けたので、本日は筆を置きます。
個人的ストレス発散のための日記でした。