都市集中から地方分散、株主優先からステークホルダー優先、マスメディアからローカルメディアそしてセルフメディア、これらの社会の変化の背景にあるのは「集団から個人へ」という人々の優先順位の移り変わりであります。集団を形成すること自体の動機が薄くなってきたといえます。マスからローカルへの移行は、富める者が増えたことの証であり、当然の変容であると思います。そういえば、時の総理大臣も「まずは自助」なんて言ってました。

これはしかし、何事においても責任転嫁できない、という意味でもありますね。好ましいと思うか否かは分かれるところでしょうか。「リスク分散」という考えは、個人的には好きなのですが、昨今の社会に馴染むかというとなかなか…。有り体に言うと、人と人とのつながりが希薄になってきています。「自己責任」なんてワードが当たり前のように使われていますし、「〇〇ガチャ」なんて言葉が流行ったりもしてますし。
極論を言うと、「リスク分散できない」社会って、それってもはや社会とは言えないのでは?
なんて考えてしまいますが、果たしてこれはオッサン的思考でしょうか。しかしまあ、世の中は確実にそのような方向に進んでいるように思います。この先突っ走るのか、どの程度かの揺り戻しがあるのか…。…あんまり興味ないけど、答え合わせはしたくなってきそうな課題です。