マネジメント論とか自己啓発とか、そのような書物を最近連続して読んでいます。そもそもが苦手なので、今まではほとんど読んできませんでした。この数ヶ月で、これまでの人生で読んだその手の本の総数を遥かに超えるくらい読みました。と言っても両手で数えることができる程の数ですが。
パターンがあって、
- 現状の問題点を述べる
- 解決のための新しいアプローチを定義する
- 新しいアプローチの詳細を述べる
- 様々な例を交えながら
- 総括
といった感じです。ワタシが読んだものはほぼ例外なくこの流れでした。まるで『なろう系』といえば『前世の記憶を残しつつハイスペックで生まれ変わって無双する』が定番であるのと似ています。分かりにくい例ですね。書かない方が良かったかもしれません。
『なろう系』であれば、その定番の流れに身を任せるのが快感ではあります。しかしマネジメント論や自己啓発書ではなかなかそこまでの境地に至ることはできません。というかむしろ読み始める前から、なんだか斜に構えてしまいます。
この「斜に構える」気持ちを冷静に分析して、自分はいったいこの手の書物に何を求めているかを考えてみました。結果としては、上の箇条書きの総括の手前に、
- 新しいアプローチではうまくいかないパターンがあることを述べる
- さらなる新しいアプローチがどうあるべきかについて述べる
があったら良いなと思いました。
やっぱり、ケースバイケースの各論について述べることが多いのに、良いことばっかり書かれている、というのがどうも気に入らないのです。絶対うまくいかないこともあるはずです。そして、うまくいかないことを示してもらった方が、これから実践する方にしてみたら役立つことも多いと思います。仕事でもプライベートでも、成功体験を語ってくる(自慢してくる)人よりも失敗談を教えてくれる人の方が断然信頼できます。
まあでも、語ったり書いたりする方としては、誰もが失敗談なんて語りたくないし、ましてや本になんて書きたくないのでしょうか。
たいした数を読んでいないので、自分が偏りを持って何を読むかを決めてしまっているのかもしれません。もうあといくつか読んでみようかな。