『人口減少社会のデザイン』広井良典 を読んだ

この手の本は、そこまで積極的に読みにいこうとしないのですが、今回は縁あって短期間で一気に読んでしまいました。タイトルからして良いですね。普遍的なテーマであるが故に魅力的に(読んでみたく)うつります。

冒頭、AIを用いて未来社会のシミュレーションをしました、的なパートから入るのですが、ここのところだけなぜか他のパートとは趣向がちがう感じ。サラッと読み飛ばしてよいかな。

人口減少社会とどう向き合っていくか、どう備えていくべきかを、様々な視点(社会保障、都市論、環境、コミュニティから、医療や死生観まで)から政策提言をしています。これがもう、とても面白い。タメになる。勉強になります。(語彙力…)
著者の方は初めて知ったのですが、紹介欄を読む限りは科学・哲学史の大学の先生とらいうことです。結構メディアに露出もされている方なのですね。過去を振り返り総括した上で未来がどうなるかを予測するパターンが多かったのですが、論理が明快で説得力が大きいです。
科学・哲学史の方から眺めたらそう見えるのか、なんて感想を抱いたりして、そっちの歴史も真剣に学びたくなりますね。

これを読んだから何ができるわけでは無いですが、今後の日本社会の行く末に偉そうに思いを馳せたくはなりますね。