なんとか主義とか国際競争力とかこれからとか

資本主義と自由主義がベースにあり、成功した者とそうでない者の差が大きな国の筆頭がアメリカだとします。
社会主義共産主義がベースにあり、統治する側とされる側の差が大きな国が中国だとします。

成り立ちも経緯も正反対と言って良いこの二大国が、現在世界では様々な分野でトップを争う二国であり、また、富める者とそうでない者の差が大きな国となっています。

似たような見方かもしれませんが。
中国は、社会主義共産主義をベースに、しかしそのベースとは相反する自由主義的な考え方(市場経済とか)を導入し、両者を融合させながら、現在の国際競争力の大きな国を築いてきました。

日本やアメリカやヨーロッパは、資本主義・自由主義をベースに、しかしそのベースとは相反する社会主義的な考え方(富の再配分とか)を導入することで、格差を抑えつつ国際競争力を失わない方向に頑張って修正してきているようです。
ちなみに、この中で最も自由主義の色合いが濃いが故に最も格差の大きいアメリカが、世界で1番の超大国であるというのは、偶然か必然か。

さてこのように、ざっくり俯瞰で見た時に大事なのかなと思うこと(=考察のしがいがありそうなこと)は、

  • 格差が大きくなる方向に舵をきっている国が、国際競争力が大きく存在感も大きな国に成長している
  • 格差を是正するための様々な施作を行うことはすなわち、主義主張が異なる考え方を取り入れることとなっている

ということでしょうか。
そもそも、純粋な資本主義は基本的に格差を生みそれを広げてゆくことしかしません。よって自ずと「再配分」という考え方が必要になります。
また、純粋な共産主義には「格差をなくすこと」が根っこの考え方にあります。しかし、共同体がある程度以上の大きさになると「純粋な共産主義」というものが夢物語となっていくのだなと感じます。

あてもなくこのようなことを考えていると、世界中の国々というのは、スタートは違えど同じゴールに向かって進んでいるのではないかという感覚(錯覚?)を覚えます。割と真面目に、あながち大きく外していないと思っています。

今後世界の国々がどのような方向に向かうのか、それは時間が経たないとわからないことですが、これまでの延長線上にこれからがある、と考えると、見えてくる景色も異なってくることもあるかもしれません。

普段あんまりニュース見ないくせに、たまにこんなこと考えて頭でっかちになって満足しています。
こういったことは思って考えるまでに留めておくに限るかな。ああでももうブログに書いてしまったなあ。書くだけで喋ってないからギリセーフかなあ。