リーダー像

この世界の中で自分という個人を深く理解しようとするのは自分一人だけでは無理で、他者に鏡のような働きを委ねないといけません。それは、他者との相対的な距離でしか自分の位置を認識できないからです。絶対座標的な概念はもちろんありますが、それだけでは社会の中の自分の立ち位置は特定できないということです。自分の近くにはどんな人がいて遠くにはどんな人がいて、ある程度の範囲でクラスタを作った時に、そのクラスタ同士の関係を認識する(モデル化する)ことで、なんとなく自分の立ち位置を俯瞰して認識できると思います。
認識できて初めて、変化を加えることもできます。どっち方向にどれだけ移動するか、指標となるのは他者であると言えるのではないでしょうか。社会に合わせて自分自身をバージョンアップさせるという考え方は常に必要ですから、常に他者を意識しないといけません。世知辛いといえば世知辛い。

で。
今まで生きて経験してきたことを振り返るに。
より遠くまで見通せて、適宜アップデートかけれる人は、もちろん考え方は先進的と言えると思います。世の中に合わせて自分を変えているわけだから、柔軟な人格でもあるはずで、すごく優秀です。しっかりと周囲の意見を聞いて気配りもしつつ、最適解を導いてくれるようなリーダーです。

一方で、突破力がある系の有能な人もいて、これは端的にいうとワンマンで勢いがあって、その勢いを以って「リーダーシップがある」と評されるような人です。この人について行けば間違いないと思わせてくれる人で、当然のように優秀ですが、ただ自分を振り返って社会に合わせてアップデートをするような人ではない場合が多かったです。

柔軟でかつ突破力があるリーダーは最強なのでしょうか。最強かもしれません。出会ったことがないのでよくわかりません。

求められるリーダー像としては、今まさに突破力系から柔軟系への転換期にいるような気がしています。
弊社内の雰囲気でしか判断していません。独りよがりな感想でした。