マクロ感染症対策状況「見える化」できたら良いのにな

もし、人との接触を完全に断ち、誰にも会わずにいたら、絶対に感染することはないわけです。
人と接触する場合でも、必要な感染対策をとっていれば、感染するリスクをグッと下げることができるようです。
必要な感染対策とは何かというと、手洗い、手指消毒、マスク、ディスタンシング、…とかなんでしょうか。一口に「必要な感染対策」と言ってもきっとグラデーションはあるはずです。
マクロに見て、「必要な感染対策度」を横軸に、「感染拡大速度」を縦軸にそれぞれとったら、一次関数か二次関数か反比例かみたいな曲線が引けて、今この社会が引かれた曲線のどこにいるかがわかったら良いですね。最強の「見える化」ではないでしょうか。人々の意識も変わりやすい気がします。

珍しくニュース番組などを見ています。変異種がすごいとか新規感染者数がすごいとか医療体制が大変だとか飲食業が大変だとか、アナウンサーの方はまあ声高に現状の有様を伝えようとしています。
しかし、感染症を抑え込んでいくために人々がとるべき行動を示す、というコーナーは最後までありませんでした。きっと世の中の人々はそういったものは当然わかっているという認識でしょうか。感染症予防のためにとるべき日々の行動というものは、目新しい情報はないようですから、まあ何をいまさらって感じ?
しかし、ここまで感染が拡大してしまった要因として、日々の必要な感染症対策度が下がってきているからなのでは?と感じてしまうわけです。ニュース番組の内容を見ていると、そのことからあえて目を逸らしているのではないか、とさえ感じることがあります。
このあたり目を逸らさず、真正面から真摯に、かつ定量的に語ってくれるメディアがあれば良いのになと思うところです。要は「見える化」して欲しい。
「変異種すごいから前はこれくらいの対策で良かったけど今はここまでやらなきゃダメだよ」とか「今、この辺まで緩んじゃったけど、頑張ってこの辺まで挽回しよう」みたいな。

ワタシのアンテナが低いだけで既にあるのかな。それか、どうやっても恣意的な印象を与えるからだれもやりたがらないのか…。