ROM専だけど昔は良かったかも

学生してたときくらいから一人暮らししていたころあたり(今から20年くらい前)が、一番真面目にインターネットしていた気がします。基本、所謂ROM専(イマドキ通じないのかな…)だったので、真面目も不真面目もないっちゃあないですが。
そのころは、ネットにはネットの世界があって、リアルにはリアルの世界があったような気がします。スパッと分かれた別世界、それはまるで、ある時から別の世界線を歩み始めたパラレルワールドかのよう、そうです、ネットの世界はリアルの世界のパラレルワールドだったのです。リアルとネットでは別々の文化が育まれ、我々はその2つの異なる文化の中に同時に存在することができていたのです。別の世界線、移動し放題。昼が終われば夜はまた別の物語が始まります。それはそれはスリリングな毎日でした。ROM専でしたけど。
今って、なんかそういう面白さが全くなくなってしまったように感じます。
昔は、ネットは決してマスメディアではなかったと思うし、ネットの世界にいるときは、自分がマイノリティである(かもしれない)ことにスリルと誇りを感じていたと思うのです。ROM専でしたけど。
思えばネットもただのマスメディアになってしまいましたね。情報が遅延なく隅々まで行き渡る世界が実現できているわけですから、全然悪いことではありません。ただ、黎明期にあった文化というか、どっちに転ぶのかが分からない面白さ、みたいなものは無くなってしまいました。それを受けてワタシのネット滞在時間も少なくなったものです。
Twitterとか真面目にやったら、まだまだパラレルワールド健在なのでしょうか。でもいまさらSNSでネット滞在時間を伸ばすのもなんだかなあ、と感じるのは歳ですね。良くない良くない。

ネットがリアルに寄ったのか、リアルがネットに迎合したのか、はたまたワタシの大いなる勘違いなのか、もしくは変わったのはワタシの方でネットもリアルも大して変わっていないのか。
ROM専なのでどれでも別にいいかな。大して寂しくもなかったし。
ブログ書くだけの人もROM専って名乗っていいのでしょうかね。