ドラマを観た影響で荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない2』再読

昨年末のNHKのドラマ『岸辺和露伴は動かない』で、第3話『D・N・A』だけ絵に描いたようなハッピーエンドでちょっと異色だなあと思いました。
「そもそも原作どんなだったっけ?」
読んだのまだ最近のハズですがどういうわけかそこまで印象に残ってなくて、読み返そうと思って本棚探したけど見つからなくて(引越しの時に手放したと思われる)、しょうがないのでkindle本をあっさり購入。便利な世の中です。

岸辺露伴は動かない2』に収録されているのですが改めて読み返すと、ドラマ版と漫画版、同じ話ですがディティールというか設定というか、いろいろだいぶ違っています。でもこれだけ違っているのにちゃんと同じ話と思わせて、かつしっかり岸辺露伴のキャラも立っていました。ドラマ制作陣よくやったぞ、という気持ちになりました。
そしてやはり原作でも『D・N・A』は他と比べて異色です。原作者ご本人のコメントが載っているのですが、初出が『別冊マーガレット』らしいです。なつかしいな『別冊マーガレット』。子供の頃家族が買っていたのを読んでたことがあります。岸辺露伴が出てくるようなイメージは全くない漫画誌です。どういう巡り合わせなのでしょうか。企画した人エライと思いました。
まあ、他と毛色が違うのもなんとなく頷けますね。だからめずらしく感動エンドなわけか。

原作を読んであらためて思うに、ドラマ版は岸辺露伴はもとより、泉京香の造形が良かったですね。原作では『富豪村』にでてくる登場人物の1人ですが、ドラマでは3話すべてに登場し、『岸辺露伴のパートナーとしてはここしかない』というところにしっかり収まってました。原作とは似て非なるキャラ設定だと思いましたが、しっかりと物語に溶け込み、重要パートにバッチリ収まり、かつ十分ジョジョ感も出ていましたね。

さて原作の『D・N・A』を読んでさらに思うこととしては、
山岸由花子ってこんなだったっけ?」
というところで、ジョジョ第4部を無性に読みたくなりました。流石に『岸辺露伴は動かない2』のようにあっさり購入は出来ずにいます。実家行って探したら絶対あるハズなんですよね、ジョジョ第3,4,5,6部くらいは。うーむ、コロナが憎い…。