夜、都会、桜吹雪

当たり前の話ですが、最近ずいぶんと暖かくなりました。
日中、街中を歩くと背中のあたりがわずかに汗ばみ、時折吹き抜ける風がとても心地よいです。

夜、帰宅する途中、街路灯と車のヘッドライトとラウンドワンのネオン看板にライトアップされた、見事に舞う桜吹雪を目の当たりにすることができました。光源に橙成分が多かったので、目に映る花びらの色も橙色でした。日中の桜色とも、公園で見る夜桜ともまた違う、独特のインパクトを残してくれました。
車の運転をしていたのですぐに通り過ぎてしまいましたが、だからこそ心に焼き付けられる景色というものもあります。明日同じ道を通っても、もう同じ景色を見ることはないかもしれないと思うと、こういったものも巡り合わせですね。散りゆく桜は華やかで、新しい始まりを思い起こさせるものではありますが、生まれた感情は『侘び寂び』に通じるものでした。

どういうわけだか、今日から新年度だという想いも連想され、感慨がより一層深くなりました。