フィードバック

イデアというのは思いついた瞬間が一番輝いていてトキメキも大きいものです。趣味であれ仕事であれ。閃いた瞬間の全能感は自分以外は不可侵です。ブログネタなんかもそういうところあります。
さてではそれをアウトプットしようとすると、やってくるのは「あれ?こんなはずじゃないんだけど…」という、えもいわれぬチグハグ感。CAD図を書いている時とか、仕様書をまとめている時とか、ブログの文章を書いている時とか…。「あの時閃いたあのアイデアは、この程度のものだったのか…。あの時感じたトキメキは、いったい何だったのか…」なんて思っちゃいますね。
一つの側面として、そのヒラメキ自体がたいしたことなかった、というのがあります。まあ概ねその通りで、たいしたことないのに素晴らしいものであると錯覚しているだけなのです。凡人のヒラメキなんて所詮そんなモノなのです。
もう一つの見方として、アウトプットする事自体が矮小化を伴うモノだ、ということも言えると思います。アイデアというのは、閃いた瞬間が一番尊いものです。尊いものを尊いままアウトプットできたらいうことありませんが、凡人には厳しい事だと言えます。矮小化せずにアウトプットできるか否かが、プロとアマの分かれ目かもしれません。
で、ここまでの考えだと、ワタシのようなアマチュアは、アウトプットしない方が幸せではないかと思えます。というか実際幸せだと思います。
ではなぜアウトプットをしようとするのかというと、これはひとえに、フィードバックを得るためですね。
フィードバックというのは、自分ではない誰かかから得る反応というのはもちろんあります。そしてさらに大事だと思うのは、アウトプットする事そしてした内容に対して、自分自身がどう思うかということです。「つまらん内容だなあ。あの時の閃いた時は素晴らしい事思いついたと思ったけど、なんだったのかなあ」というのも自分に対するフィードバックですね。
そしてワタシのような凡人に至っては、アウトプットしてフィードバックを得る事で身の程を弁えているところがあって、なのでアウトプットしないと地に足のついた活動ができなかったりします。
要は吐き出さないと次のものが入ってこないという事です。

休みの日だからというわけでもないのですが、いろんな人のブログやニュースコメントを読んで過ごした1日でした。いつも以上に異様にインプットが多い日だからか、このような事を考えた次第です。
この文章もまた、矮小化されたものですね。思いついた瞬間は、絶対バズると思ったんだけどなあ…。