夢中になるものを見つける人生

むかしむかしは、例えば綾辻行人さんの『館シリーズ』との出逢いをきっかけに『本格ミステリー』なるジャンルの作品を読みあさったり、友人に地元のライブハウスに連れて行かれてからは邦楽メロコアを聞きまくったり、バイクに乗ってた時は街中で見かけるバイクは全て車種と排気量が言えたりしてました。流行りに敏感ではなかったのですが、夢中になるととりあえずその周辺知識はサルベージしておきたいと思うわけです。そんな欲求を満たすための時間はいっぱいあったし、その時間を有効に使うだけのモチベーションもありました。その時々に夢中になったものが、今のワタシを形作っているわけです。
しかしここ数年か数十年は、それまでに夢中になった色々なものほども夢中になるものもあんまりなかったのです。もちろん、一人暮らしから家族ができて家族が増えてといったライフスタイルが変化していく中でいろんなことを頑張ってきたわけですが、それを言い訳に趣味的なことについては手を抜いてきたなあと感じるのです。危機感を覚えたので生活における趣味成分を増やすべくいくつか手を出すわけですが(たとえばジム通いとか、イラスト描きとか)、ことごとく続きません。ああこれが歳をとったということか、なんて落ち込んだりもしました。まあ、イヤイヤ流行りに乗っかったという側面もありましたが…。

で、なんでこんなくだらん自分語りを書いたかというと、『むかしいろんなことに夢中になっていたそのモチベーションを取り戻したい』という想いが、このブログを始めた動機の一つであると言えるかもなあと思いついたためです。毎日ブログ書くことに夢中になっているかというとちょっと違いますが、毎日の生活にわずかばかりのハリがでてきたのもまた事実です。

今後は、このハリをいかに長持ちさせるかに執念しないといけないですね。