スマートバンドについて調べたり考えたりしたこと

人生初スマートバンドを買いました
明確な目的もなく、ただライフログというものをとってみたい、という動機でしたが、データが蓄積されていくのはなかなか快感です。
この勢いで痩せて健康になりたいと思います。

面白そうだなと思っていたのは心拍数と睡眠です。今どきは、スマートウォッチとかスマートバンドとかであれば、絶対にある機能です。
mi bandの設定は、心拍数の測定周期1分毎で一番短いものにしました。もう丸裸にされたも同然です。

これら心拍数と睡眠は、mi fitという専用アプリでは、例えば以下のように確認できます。

これが心拍数で、 f:id:m-zaki:20201129230536j:plain

これが睡眠 f:id:m-zaki:20201129223028j:plain

睡眠スコアなるものもあって、自分が今全体のどの辺りにいるか知らせてくれます。知ってどうする、というものではありますが、ついつい気にしてしまいます。

mi bandを含むスマートバンドやスマートウォッチに搭載されているセンサーと言えば、心拍数センサーと加速度センサーがメインですよね。
心拍数センサーって、心拍数をどうやって測っているか皆さんご存知でしょうか。なんか、バンドの裏で緑色のLEDが目にも止まらぬ速さでフリッカーしているの、持ってる方ならご存知かと思います。あれは皮膚に光をあてて反射してくる光を測定しているのですね。血管の中の血液が密な時と疎の時とで(要は血圧によって)反射する光の様子が異なるため、これをセンシングすれば心拍を測定できるということです。血液は赤いので、よく吸収してくれる緑の光を用いています。

では睡眠はどのように測定しているのでしょうか。どうやらバンドさえつけていれば、何も入力等しなくても勝手に「こいつ今寝てるな、しかも結構深いな」など見破られているようです。入眠や起床の時間を見る限り、それなりに正しい数値のようです。
ひとつには、先程の心拍数。睡眠中の体は、起きている時より血液を必要としないので、心拍数は下がるようです。そして、起きている時に比べてバラツキが少なくなります。上に貼り付けてるキャプチャー画像を見ても、寝てる時間は分かりやすいです。
もうひとつは、身体の姿勢を加速度計の値から随時推定していて(なんとmi bandには『座りすぎ防止機能』なるものまである)、「こいつ今横になってるな」というのがバレバレなのですね。さらには、呼吸による身体の動きを加速度計でピックアップされて、眠りが深いか浅いかが判断されています。凄いですね。テレビで見たのは、頭に電極くっつけて脳波を測定して深い浅いを調べる方法でしたが、スマートバンドは物理的な上下左右の動きから眠りの深さを推定しているのですね。このへんは結構ノウハウの塊なのでしょう。

あとまた逸れますが、加速度計は歩数だけではなくて、今歩いてるか走ってるかも検知してくれますね。心拍と組み合わせて、有酸素運動してる時間を計算してくれてるようです。

この辺り、ガジェット好きな方には当然の知識なのでしょうか。適切な検索ワードで調べたらすぐわかる情報ですが、ワタシは今回mi bandを買うにあたって色々調べて初めて知ったことも多いです。少なくとも、mi bandその他のさまざまな購入レビューのページを見ても、測定原理なんて何も書いていませんでした。「欲しいな、よし買うぞ」と思う人にはあんまり需要ない情報なんですかね。

ちなみに、mi fitを見てますと、『PAI』『ストレス』という謎指標があります。名前としては、前者はアクティビティを評価したスコアのことで、後者はそのまんまですね。謎なのは、一体どのようなアルゴリズムで算出されているのかということ。興味津々です。これも検索したらあっさり出てくるのかしら。

さらにちなみに、AppleWatchには、側面の電極に装着した腕と逆の手で触れることで、心臓の発する電位の変化(すなわち心電図)をセンシングできるそうです。凄いね。コンデンサになってるってことですよね。微小電流を測定しているのかな。ノイズ大きそうだけどどの程度正確な測定が可能なんでしょうか。ああ、今さら欲しくなってきました。

AppleWatchを試せるのはまた次の機会ですが、mi bandは4000円弱の買い物でこれだけ楽しんでるから、もう元は取ったぞという気持ちになってしまいますねえ。