イモ、きのこ、そしてエモ

今週のお題「いも」

ジャガイモもサツマイモも大好きですが、単純に「イモ」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「Dr.スランプ」だという人は多いのではないでしょうか。襟足をエキゾチックに刈り上げてグラサンかけたチャラい女の子が、バイクから降りるや否や面と向かって「はっきり言ってイモね!」と言う。そんなこと言われるようなナウい人間になりたいと思っていますが、未だそのような場面に出くわしたことはありません。
ひょっとしてワタシのイモ好きのバックグラウンドには、皿田きのこへの憧れがあるのでしょうか。当時幼い男子だったワタシのハートはもう、鷲掴みされていました。

最近、といってもこの十数年くらいですが、「エモ」という言葉を時折聞くようになりました。当然、「エモーショナル」からきた言葉だと思われます。「情緒的な」「感情的な」くらいな意味でしょうか。ブログなんかでも、筆者の感情がダイレクトにぶつけられたような内容に対して「これはエモい」のようなコメントを見かけたことがあります。このような日本語の変化(英語から日本語への変化も含む)は、個人的には大好物です。
最初は音楽シーンで見かけた言葉です。ポップなメロディに感情爆発パワフルボーカルを合わせたものに対して、「エモだ」「エモい」という形容が生まれ、市民権を得ていったのでしょうか。

初めてこの「エモ」を聞いた時、皿田きのこの 台詞のなかの「イモ」を連想したのは、きっとワタシだけではないことでしょう。同年代であれば尚更です。音楽シーンから登場してきたのも感慨深いものがあります。「エモ」といえば「イモ」、「イモ」といえば「パ、パ、パーマ、…」というメロディですね。最高にエモそしてイモです。

言葉は常に変化していくモノですが、当時ワタシのハートを鷲掴みにした皿田きのこの「イモ」と言う言葉がまさか「エモ」となってワタシの前に現れるとは…。感慨無量ですね。

信じるも信じないも、あなた次第です。